リエイブルメントのその先へ ~活躍できる居場所探し~
□ 日時:2023年6月29日(木) 19時00分~20時30分
□ 講師:三輪 徹郎 氏(前防府市高齢福祉課) 森 泰樹 氏(防府市通所サービス連絡協議会)
□ 方法:Zoomによるオンライン講演会
第7回ともつくオンライン講演会では、全国各地から約80名の方々にご参加していただき、盛会のうちにイベントを終えることができました。19時からの開始にもかかわらず、実に多くの方がご参加してくださり、有意義な学びの機会になりました。
今回は行政と現場の専門職がどのように連携していくかについての具体的な方法を知ることができました。また、バックグランドの異なる参加者がともに、就労的活動の在り方や、生活支援の在り方を考える楽しい時間となりました!
特に、”就労的活動” については、明確に定義が固まっていないこともあり、活動の内容や対価の提供の仕方は実践者により多様です。だからこそ、ステークホルダー同士が、丁寧に擦り合わせながら事業を作っていくというプロセスが非常に重要だということを感じさせられる講話でした。
後半のディスカッションの時間では、多くの参加者からの発言があり、制限時間いっぱいまで活発な質疑応答や議論が繰り広げられました。参加者が特に関心のあった議論についてのQ&Aを下記にいくつか載せておきます。
Q 事業所が人員不足で手一杯という中で、行政側から連携をとるための第一歩目のアプローチとして事業所側で望むことはあるか?
A 行政としては、直接会って話すことが重要だと思っている。行政と事業所の関係が、実地指導を「する側」と「される側」、つまり上下関係や敵対関係があると良いものは絶対うまれない。フラットな関係で一緒に考えていきたい気持ちを事業所に伝えることが重要ではないだろうか。
Q 事業を進めて行く上で苦労したことや直面した課題と解決までのプロセスについて、また同様の事業を立ち上げようとしている市町村に向けたアドバイスがあれば聞きたい。思いもよらない障壁や課題、事前にケアすべき事柄は何かあったのか?
A 苦労したことは、地域包括の職員から理解を得ること。防府市の場合には、制度として C 型を使うしかない状態にしたので、利用者がいない状態はなかったが、サービスにつないだら終わりという風習が強く事業所頼みの支援になっていた。個別ケースを議論しながら成功体験を繰り返す中で、少しずつ前向きにとらえてくれる職員が増えてきた印象。自立支援とは何かという大前提をしっかり共有することが難しいと感じている。そのためには、行政がブレない姿勢が重要だろう。
ともつくでは、今後も定期的にイベントを開催し、皆様と共に歩みを進めていきたいと思いますので、応援のほどよろしくお願い致します 。
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